別れる理由。
別れを告げられた翌日の日曜日、
二日酔いは消えているのに、食欲は無い。
何を食べても吐き出してしまいそうなくらい具合が悪かった。
体も辛い、心ももう持たない、胃にこのままぽっかり穴が空きそう。
だけど、話さなければ何も始まらないし終わらない。
力を振り絞って、
「話そうか」
と声を掛けた。
始めは何も言わずにこっちの様子を伺っていた彼が、口を開いた。
もう疲れた、と。
私の嫉妬心、何をしても信じてくれない、いつも浮気を疑われる、
1年前に一度別れた時、俺は自分に誓ったんだ。
もし同じような事がもう一度あれば、有無を言わさず別れる。
それを聞いてまた涙が出てきた。
頷く事しかできなかった。
言い分はあったけど、
自分が聞いても苦しい言い訳にしか聞こえない。
私は私を甘やかしながら生きてきたから。
だから楽な方へ楽な方へとゆらゆら流れて、誰かを傷つけても流れ続きてきたから。
自分を守る為の言い訳しかできない。
だから黙って聞いた。
彼の放つ言葉一つ一つを飲み込んだ。
でもその言葉の最後にいつも、
”まだ好きだよ、”
一番応える。
振られるのは決まってる。
失恋当日の出来事。
土曜日の明け方、太陽が昇る前。
5年と5ヶ月、遠距離の末に同棲、婚約をしていた彼氏にビンタをかました。
都内のある駅前のラーメン屋で、ばちんとビンタの音が響いて、その後の事はあんま覚えていない。
気が付いたらタクシーの中で気持ち悪いくらい泣き喚いていた。
浮気、借金、DV、モラハラ、
言葉で括れたら、言い訳もできたかもしれない、言い逃れもできたかもしれない。
ドライバーのおじさんは、「あんたまだ若いんだから、今別れて良かったじゃない」なんて優しい言葉を掛けてくれて、
この言葉が無かったら、私次の日自殺していたかもしれない。
あれから3日目の今まで、あんまり涙が出ない。
あの時気持ち悪いくらい泣き喚いていたからかもしれない。
酷い二日酔いで目が覚めた土曜日の正午、布団からずっと出られないまま項垂れてた。
お昼過ぎ、玄関の開く音がして、彼が寝室に入ってきた。
「ごめん」
謝ったけど、言葉じゃどうにもならない事はもう分かっていた。
その後に出てきた言葉は、何となく予想はできていて、だからその時も涙が出る事はなかった。
「別れよう」
「そうだね」
ああ、今度は本当に終わった。
そのままガンガンと痛む頭を抱えて、布団に潜り込んだ。
何で21世紀なのに、タイムマシンは無いのかって心から恨んだ。
このブログを読む前にお伝えしておきたい事。
私は現在26歳女、早生まれなので来年2月に27になります。
一応失恋ブログですが、普通と違うのは私が悪者だということです。
この失恋で、私は大切な友人を2人無くしました。
もっと無くしたかもしれないです。
きっと皆様から見たら、私は最底辺の子どもがそのまま大人になってしまった残念な人間かもしれません。
彼は私と出会っていなければ、もっといい人生を送っていたと思います。
逆に彼と出会っていなければ、私は自立した、ましな人間になっていたと思いたい。
これまで自分のした事を吐き出して現実と向き合わなければ、この失恋には何の意味もないと思い、ここに書き始めます。
悪者の私に、不快な思いをすることもあるかもしれません。
決して綺麗な恋愛話しではありません。
それでも本当のこと、私の今の思いを綴りたいと思います。
ご理解いただいた上でお読みください。