さよなら、東京。

23歳から東京に暮らし始めた。留学時代に出会った彼と1年間の遠距離の末、同棲を始めた東京生活3年間の終わりまでの話し。

スーパームーンは生憎の雨。

今日は2人で、約2年半お世話になった大家さんへ引っ越しの話しをしに行った。

 

昨年一度別れた時も、ド修羅場の合間に入ってくれた大家さん。

誰に対しても優しく時には厳しい大家さんの掛けてくれた言葉、

女はいつも優しく相手を信じて待ってあげるんだよって。

いつもいつも心に留めようとして、どうして肝心な時に思い出せなかったんだろう。

 

近所でも評判の仲良しだったのに、残念だと言ってくれた。

縁があるんだからきっといつかまた一緒になれるよと言ってくれた。

私たちは何も答えられずに、勝手な都合で越す事になったにも関わらず優しい言葉を掛けてくれる。

 

私はいつも自分の感情に任せて言葉を言い放つくせに、時には我慢しようとして堪えてもすぐに思い出して爆発してしまう。

その時はすっきりしても、気付いた時には何も取り戻せなくて一人になる。

 

何でこんな間違った生き方しかできないんだろう。

人に優しくしているつもり。だけどどこまでが優しさなのか。

初対面で笑顔で気さくに話す事はできる。

だけどそれだけ。

それ以上人と関わったら、自分の醜い部分も晒け出して傷つけて終わる。

 

そんな事を思った日、突然これからどうやって生きていけばいいのか不安になった。

どんな人間になりたいのかじゃなくて、どんな人間ならなれるのか。

私のレベルの人間性なら道は限られている。

 

お先真っ暗だなって思った。